糖尿病の検査と診断についてdiabetes medicine
糖尿病で検査する内容
- 空腹時の血糖値
(朝食を抜いて調べます) - 食後の血糖値
(食後120分の血糖値) - HbA1c
(ヘモグロビンエーワンシー) - 75gOGTT
(ブドウ糖負荷試験) - インスリン値
糖尿病かどうかを調べるには、病歴や家族歴などの問診と尿検査、血液検査を行います。血液検査で高血糖が慢性的に続いていることがわかれば、糖尿病と診断されます。異常値がみられる場合、別の日に再検査を行うことがあります。
一般に尿に糖が出るのは血糖値がかなり高くなってからのことです。ですから、糖尿病の診断には血液検査が欠かせません。
食後は血糖値やインスリン値が高くなりますので、採血検査を受けられる場合は、10時間以上食事やカロリーの含まれた飲み物をとらないで来院してください。(お水は構いません。)
合併症を調べる内容
- 尿検査
(尿蛋白、尿中アルブミン) - 頸動脈エコー
- 眼底検査
- CAVI/ ABI
(血管年齢・動脈硬化検査)
血糖が高い状態が続くと血管が障害されて、様々な合併症が起こりやすくなります。例えば、失明する危険のある網膜症や、透析の原因となる腎症、足壊疽を引き起こす神経障害です。ほかにも、動脈硬化の進行により心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなります。血糖値を十分にコントロールすることで合併症の一部は予防できることがわかっていますので、糖尿病の早期発見、早期治療が大切です。